スピーカーを机に直接置いていて、低音がぼやけると感じていませんか。専用のスタンドを買う前に、ブロックで代用できるか試したくなりますよね。
結論から書くと、スピーカースタンドの代用にブロックは使えます。ただし、高さと地震対策を考えずに積むと、音が良くならないうえに危ないです。ブロックの選び方、置き方、高さの計算、専用スタンドに替えるタイミングを順番に紹介します。
スピーカースタンドの代用にブロックが使える理由
ブロックは硬くて重いので、スピーカーの振動を机や床に伝えにくくできます。これが代用できる一番の理由です。
スピーカーを棚や机に直接置くと、置いた面まで一緒に揺れます。その揺れがノイズになり、低音がぼやけたり音が詰まって聞こえたりします。
スピーカースタンドの役割は、大きく分けて次の2つです。
- 置いた面との共振を減らす
- スピーカーを耳の高さに近づける
ブロックが得意なのは1つ目です。2つ目の高さは、何段積むかで調整します。ただ、高く積むほど不安定になるので、床から耳の高さまで上げたい場合はブロックだけでは難しくなります。
つまり、机の上や棚の上で数cmから10cmほど上げたい人に向いている方法です。
代用に使うブロックはレンガとコンクリートから選ぶ
机の上で使うならレンガ、床に置く大きめのスピーカーならコンクリートブロックがおすすめです。どちらもホームセンターで1個から買えます。
| 種類 | 向いている場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| レンガ | 机の上や棚の上の小型スピーカー | 表面の粉が落ちることがある |
| コンクリートブロック | 床に置く大きめのスピーカー | 重いので机の上には向かない |
| 木のブロック | 見た目を重視する部屋 | 音がやわらかくなり低音がぼやけることがある |
レンガは机の上のスピーカーに使いやすい
普通のレンガは約210×100×60mmです。横に寝かせれば約6cm、立てれば約10cm上がります。
1台につき2個を左右に並べ、その上にスピーカーを渡すと、幅の広いスピーカーでも置けます。
コンクリートブロックは重さがあるぶん床置きで安定する
よく売られているコンクリートブロックは、幅390mm、高さ190mmで、厚みが100mm前後です。かなり重いので、持ち運ぶときと机に載せるときは気をつけてください。
表面がなめらかなものと、ザラザラしたものがあります。音の違いはわずかなので、部屋に合う見た目で選んでかまいません。
ブロックの大きさはスピーカーの底より少し大きいものを選ぶ
底より小さい台だと、スピーカーの振動で少しずつ位置がずれます。反対に大きすぎると、音の届き方に影響することがあります。
底の幅と奥行きを測ってから売り場に行くと、買い直さずにすみます。
ブロックをスピーカースタンドにする置き方の手順
下からゴムシート、ブロック、インシュレーター、スピーカーの順に重ねるのが基本です。順番を守るだけで、ずれと振動をかなり減らせます。
- 置く場所にゴムシートを敷く
- ブロックをゴムシートの上に置く
- 水平器かスマホの水平アプリで傾きを確かめる
- ブロックの上にインシュレーターを置く
- スピーカーをそっと載せる
- 左右のスピーカーの高さと向きをそろえる
レンガを2個使うときは、間を少し空けて並べます。スピーカーの底の四隅がレンガからはみ出さないように置いてください。
高さを変えたいときは、左右で同じ数だけ増やします。左右で高さが違うと、音の聞こえる位置がずれます。
インシュレーターはスピーカー1台に3個使う
インシュレーターは、スピーカーと台の間に挟んで振動を減らす小さな部品です。ブロックの表面は平らではないことが多いので、直接置くよりガタつきを抑えられます。
3個で支えると、4個より傾きが出にくくなります。スピーカーの重さに合う耐荷重のものを選びましょう。
たとえばオーディオテクニカのAT6099aは6個1組で、スピーカーを3点で支える使い方ができます。耐荷重は1個あたり5kgなので、3個で支えれば15kgまで使えます。左右のスピーカーに3個ずつ使うと、1組でちょうど2台分です。
オーディオテクニカ AT6099a インシュレーター 6個1組
ブロックとスピーカーの間に挟めるステンレスとウレタンのインシュレーター
ブロックを何段積むかはスピーカーの高さから計算する
高音を出すツイーターが、座ったときの耳の高さに近づく段数にします。感覚で積まず、メジャーで3か所測るだけで段数が決まります。
- 座った状態で、床から耳までの高さを測る
- 床から、置く面までの高さを測る
- スピーカーの底からツイーターの中心までの高さを測る
①から②と③を引いた数字が、ブロックで上げたい高さです。
たとえば耳が床から110cm、机が70cm、ツイーターが底から20cmの場合は、110から70と20を引いて20cmです。立てたレンガなら2段になります。
ただ、机の上で2段積むと揺れやすくなります。その場合は1段にして、スピーカーを少し上に傾けるインシュレーターの使い方を試してみてください。前側より後ろ側を低くすると、ツイーターが耳のほうを向きます。
ソファに座って聴く部屋なら、床置きのスピーカースタンドは80〜90cm前後が目安です。ブロックだけでこの高さまで積むのはやめておきましょう。
ブロックで代用するときは地震と床の傷に気をつける
ブロックは固定されていないので、地震で落ちないように滑り止めを必ず入れましょう。市販のスピーカースタンドと違い、ネジで固定できないのがブロックの弱点です。
スピーカーの落下は耐震マットで防ぐ
スピーカーとインシュレーターの間、ブロックと置く面の間の2か所が、地震のときにずれやすいところです。ゴムシートや耐震マットを挟むと、ずれにくくなります。
ブロックの段を重ねるときは、段と段の間にも薄いゴムシートを挟みます。
レンガの粉と床の傷はフェルトで防ぐ
レンガやコンクリートブロックは、底がザラザラしています。そのままフローリングや机に置くと、動かしたときに傷がつきます。
置く前にブロックの底を濡れた布で拭いて、粉を落としましょう。さらにフェルトかゴムシートを敷けば、傷の心配はほとんどありません。
ブロックを置く面が弱いと低音は良くならない
薄い天板の机や、ぐらつく棚の上にブロックを置いても、置いた面が揺れれば効果はあまり出ません。
手で机を軽く押してみて、揺れるようなら置き場所から見直したほうが早いです。壁から少し離すだけで、低音のぼやけが減ることもあります。
ブロックをやめて専用のスピーカースタンドに替える目安
床から耳の高さまで上げたい人と、地震や子どもの安全が気になる人は、専用のスタンドに替えるのがおすすめです。ブロックは手軽ですが、高さと固定の2つは専用品にかないません。
次のどれかに当てはまるなら、スピーカースタンドを買うタイミングです。
- ブロックを3段以上積まないと耳の高さに届かない
- 地震のときにスピーカーが落ちそうで心配
- ブロックの見た目が部屋に合わない
- スピーカーの位置をよく動かす
床に置くなら、スピーカーの重さに余裕のある耐荷重で、天板が底よりひとまわり大きいものを選びます。天板にネジで固定できるタイプなら、地震にも備えられます。
たとえばハヤミ工産のSB-65は高さ45cmで、2台1組のスピーカースタンドです。天板の大きさと耐荷重は、買う前に販売ページでスピーカーの寸法と重さと比べてください。
ハヤミ工産 スピーカースタンド 2台1組 高さ45cm SB-65
ブロックでは届かない高さに上げられる床置きのスピーカースタンド
スピーカースタンドの代用はレンガ4個から試せばいい
最初は机の上でレンガ4個とゴムシートを使い、音の変化を確かめるのがおすすめです。左右のスピーカーに2個ずつあれば試せます。
やることは次の3つだけです。
- スピーカーの底の幅と奥行き、ツイーターまでの高さを測る
- ホームセンターでレンガとゴムシートを買う
- いつも聴いている曲を、置く前と置いた後で聴き比べる
低音のぼやけが減ったと感じたら、次にインシュレーターを足してみてください。変化がよく分からないときは、置き場所や高さが原因のことも多いので、壁からの距離を変えてみましょう。
もっと高く上げたくなったら、そのときが専用のスピーカースタンドに替えるタイミングです。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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