ポータブルアンプの違いは4タイプ つなぎ方と端子で選ぶ

portable-amp オーディオ機器
本コンテンツは当サイトが調査した基準に基づき記事にしています。販売サイトやメーカーより手数料を頂いており記事はPRが含まれます。

ポータブルアンプを調べてみたら、DAC内蔵、ドングル型、Bluetooth対応と種類が多くて、どれが何なのか分からなくなった。

ポータブルアンプの違いは、スマホから受け取る信号がデジタルかアナログか、どの端子でイヤホンにつなぐか、の2つでほとんど決まります。

ここでは、ポータブルアンプのタイプ別の違いと、つなぎ方の違い、自分のイヤホンにどれが合うかを順番に紹介します。

【タイプ別】ポータブルアンプの違いは4種類に分けると分かる

iFi audio hip-dac3 ポータブルUSB-DACアンプ

今売られているポータブルアンプは、DAC内蔵型、アナログ専用型、ドングル型、Bluetooth型の4種類に分けられます。

見た目の大きさは違っても、役割はどれも同じです。スマホやプレーヤーから来た音の信号を、イヤホンやヘッドホンを鳴らせる大きさまで増やします。

違うのは、その前にデジタルの信号をアナログに変える部分を持っているかどうかと、スマホとのつなぎ方です。

DAC内蔵型はスマホとUSBでつなぐポータブルアンプ

DAC内蔵型は、スマホからデジタルのまま音を受け取り、アンプの中でアナログに変えてから増やします。

スマホの中の変換回路を通らないので、ポータブルアンプの音の差がいちばん出やすいタイプです。ハイレゾ音源をそのまま再生できるものが多いです。

本体にバッテリーを入れたものが多く、スマホと重ねてバンドで留めて持ち歩く大きさになります。

アナログ専用型はイヤホン端子からつなぐポータブルアンプ

アナログ専用型は、DACを持たないアンプだけのタイプです。スマホやプレーヤーのイヤホン端子から、3.5mmのケーブルでつなぎます。

音を変える部分はスマホ側の回路のままなので、変わるのは音の力強さや音量の余裕です。イヤホン端子のある音楽プレーヤーと組み合わせて使う人が多いタイプです。

今のiPhoneや多くのAndroidにはイヤホン端子が無いので、スマホだけで使うならDAC内蔵型かドングル型を選びます。

ドングル型はUSB端子に差すだけの小さなポータブルアンプ

ドングル型は、USB-Cの端子に差して使う、指の先くらいの大きさのDAC内蔵アンプです。ドングルDACやスティック型とも呼ばれます。

バッテリーを持たず、スマホから電気をもらって動きます。そのぶん軽く、ケーブル1本分の重さで持ち歩けます。

ただしスマホの電池の減りは早くなります。通勤の往復で使うくらいなら気になりませんが、長時間の移動ではバッテリー入りのDAC内蔵型のほうが向いています。

Bluetooth型は有線イヤホンを無線にするポータブルアンプ

Bluetooth型は、スマホとはBluetoothでつなぎ、受け取った音をアンプで増やして有線イヤホンに送るタイプです。

手持ちの有線イヤホンを、ケーブルをスマホにつながずに使えるのが大きな違いです。服のポケットやえりにクリップで留めて使います。

無線を通るぶん、音の細かさはUSBでつなぐタイプより落ちます。音のよさよりも、ケーブルの取り回しを楽にしたい人向けのポータブルアンプです。

ポータブルアンプとスマホ直挿しの違いは3つの部品で決まる

ポータブルアンプを使うと音が変わるのは、DAC、増幅回路、ボリュームの3つを、音のために作った部品に替えられるからです。

スマホは、値段や大きさ、電池の持ちを優先して作られています。音の回路にかけられる場所やお金はかぎられています。

DACの違いで音の細かさが変わる

DACは、音楽のデジタルデータを、イヤホンで鳴らせるアナログの信号に変える部分です。

ポータブルアンプのDACは音のために選ばれた部品なので、小さな音や余韻が聞き取りやすくなります。アナログ専用型にはこの部分が無いので、ここでの差は出ません。

増幅回路の違いで音量を上げたときのゆがみが変わる

増幅回路は、信号を大きくしてイヤホンやヘッドホンを鳴らす部分です。

スマホの回路は、音量を上げていくと音がにごったり、ヘッドホンの低い音が出きらなかったりします。ポータブルアンプは、ゆがみの少ない部品を使って、大きな音でも崩れにくく作られています。

ボリュームの違いで小さな音量のときの左右の差が変わる

ボリュームは、増やした信号を聞きやすい音量まで下げる部分です。

安いボリュームは、音量を小さくしたときに左右の音の大きさがずれることがあります。ポータブルアンプには音のための部品が使われているので、小さな音量でも左右がそろいます。

【接続別】ポータブルアンプとスマホのつなぎ方の違い

FiiO Q1 MarkII ポータブルアンプ

つなぎ方は、USBでデジタルのまま送る、イヤホン端子からアナログで送る、Bluetoothで送るの3通りです。

つなぎ方 使うタイプ 音の差の出やすさ 気をつけること
USB DAC内蔵型、ドングル型 大きい スマホが対応しているか見る
イヤホン端子 アナログ専用型 中くらい スマホに端子があるか見る
Bluetooth Bluetooth型 小さい 対応コーデックを見る

USBでつなぐポータブルアンプは、パソコン用、Android用、iPhone用で対応がちがうことがあります。買う前に、自分のスマホが対応機種に入っているかを確かめましょう。

USB-Cの端子のiPhoneやAndroidなら、USB-Cのケーブルでそのままつなげるものがほとんどです。Lightning端子のiPhoneは、AppleのLightning USBカメラアダプタのような変換が必要になります。

ワイヤレスイヤホンは、イヤホンの中にDACとアンプが入っているので、ポータブルアンプを間にはさめません。ポータブルアンプは有線のイヤホンとヘッドホンのための機械です。

【端子別】ポータブルアンプの3.5mmと4.4mmバランスの違い

iBasso Audio DC04U ドングル型ポータブルアンプ

イヤホンをさす端子は、ふつうの3.5mmと、左右の信号を分けて送る4.4mmのバランス端子の2つが主流です。

3.5mmは、左右の音が戻る線を1本で共用しています。4.4mmのバランス端子は左右を別々の線で送るので、左右の音が混ざりにくく、音が広がって聞こえます。出力も3.5mmより大きくとれるものが多いです。

バランス端子を使うには、イヤホン側にも4.4mmのケーブルが必要です。リケーブルできるイヤホンなら、ケーブルだけを4.4mmに替えて使えます。

手持ちのイヤホンのケーブルが外せないなら、3.5mmだけのポータブルアンプで十分です。あとでイヤホンを買い替える予定があるなら、両方の端子があるものを選んでおくと困りません。

ポータブルアンプが要るイヤホンと要らないイヤホンの違い

ポータブルアンプの違いが聞き取りやすいのは、インピーダンスの大きいヘッドホンや、音量を上げにくいイヤホンです。

インピーダンスは、イヤホンやヘッドホンの鳴らしにくさを表す数字で、単位はΩです。300Ωのような大型のヘッドホンは、スマホにつなぐと音量を最大にしても小さいことがあります。こういうヘッドホンには、ポータブルアンプがあったほうがいいです。

反対に、スマホにつないで音量が半分でも大きく感じるイヤホンなら、音量の面ではアンプは要りません。この場合に変わるのは、DACによる音の細かさのほうです。

ゲインの切り替えがあるポータブルアンプを選ぶ

ゲインは、アンプが信号を大きくする度合いです。多くのポータブルアンプにはハイとローの切り替えがあります。

ヘッドホンにはハイ、よく鳴るイヤホンにはローを使います。よく鳴るイヤホンをハイで使うと、曲がない時にサーッという音が聞こえることがあります。

大きい本体のポータブルアンプは電池と音量に余裕がある

本体が大きいポータブルアンプは、電池を多く入れられるぶん、音量を上げても電池が持ちやすくなります。

ヘッドホンを鳴らしたいなら大きめのDAC内蔵型、イヤホンで通勤に使うならドングル型、と大きさで分けて考えると選びやすいです。

【使い方別】自分に合うポータブルアンプのタイプはこれ

迷ったら、スマホと有線イヤホンで通勤するならドングル型、ヘッドホンを外でも鳴らしたいならDAC内蔵型から選びましょう。

  • スマホと有線イヤホンで、通勤や通学の音を少しよくしたい人は、ドングル型
  • 大きなヘッドホンや、ハイレゾ音源を外でも聞きたい人は、バッテリー入りのDAC内蔵型
  • イヤホン端子のある音楽プレーヤーを持っていて、音量や力強さを足したい人は、アナログ専用型
  • 有線イヤホンを、ケーブルをスマホにつながずに使いたい人は、Bluetooth型

どのタイプも、最後の音はイヤホンとの組み合わせで決まります。まずは今持っているイヤホンの端子とインピーダンスを確かめて、つなぎ方の合うポータブルアンプから選んでみてください。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)
タイトルとURLをコピーしました