ファイアースティックのサウンドバーとは、動画は映せない音専用の1本

fire-stick-soundbar-toha サウンドバー
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「Fire TV Soundbar Plus」の名前を見て、これ1台で動画も見られると思って買うと困ります。ファイアースティックのサウンドバーとは、Fire TV Stickの映像をテレビに映しながら、音だけを横長のスピーカーから出すための機械です。本体にFire TVの機能はなく、Alexaも入っていません。Impress Watch、ITmedia、INTERNET Watchの記事とAmazonの発表内容をもとに、中身、Fire TV Stickとのつなぎ方、音の設定、連携しない機種まで書きました。

名前はFire TVでも中身は3.1chのスピーカー

Amazon Fire TV Soundbar Plus

Fire TV Soundbar Plusは、Amazonが2024年12月に日本で発売したサウンドバーです。本体にFire TVの機能は入っておらず、動画を映すのはFire TV Stickかテレビ、音を鳴らすのがこのサウンドバー、と役目が分かれています。Impress Watchの記事でも、Alexaなどのスマートスピーカーの機能は備えていない、とされています。

中身は、フルレンジ3つ、ツイーター3つ、サブウーファー2つの8ユニットを1本に収めた3.1chです。3はセンターを含む前の3つ、.1は低音の箱の数を表し、低音の箱は本体に内蔵されています。Dolby AtmosとDTS:Xに対応し、幅94.2cm、奥行き13.1cm、高さ6.4cm、重さ4kgです。

端子は、HDMI(eARC/ARC)、光デジタル、Bluetooth、更新用のUSBです。箱には、リモコン、HDMIケーブル、電源ケーブル、壁掛け用の金具が入っています。つなぐだけならテレビとHDMIケーブル1本で済み、Fire TV Stickがなくても普通のサウンドバーとして使えます。

海外では2022年から「Fire TV Soundbar」が売られていて、日本に来たのは上位の「Plus」だけです。海外の記事や動画を見るときは、Plusの話かどうかを先に確かめてください。ユニットの数や端子が違います。

Fire TV Stickは差せない、テレビを通してつなぐ

Amazon Fire TV Stick 4K Max

Fire TV StickをサウンドバーのHDMIに差す使い方はできません。Stickはテレビの空いているHDMIに差し、サウンドバーはテレビの「ARC」か「eARC」と書かれたHDMIにつなぐ、この2本で完成です。INTERNET Watchの記事でも、ストリーミングデバイスは別のHDMIポートに接続する、と説明されています。

1. サウンドバー背面のHDMI(eARC)に、付属のHDMIケーブルを差す
2. もう片方を、テレビの「ARC」または「eARC」と書かれたHDMI入力に差す(1番の口が多い)
3. Fire TV Stickは、それとは別のHDMI入力(2番以降)に差す
4. サウンドバーの電源ケーブルをつなぎ、電源を入れる
5. テレビの設定で、HDMI連動(CEC)を「入」にし、音声出力を外部スピーカーにする
6. テレビにeARCモードの設定があれば「入」にする

ARCの口をStickに使ってしまっている人は、Stickを別の口に差し替えます。ARCの口は1つしかないテレビが多く、そこにサウンドバーをつながないと音が返りません。HDMIケーブルはARC/eARCに対応した物が要るので、迷ったら付属のケーブルを使ってください。

テレビにARCの口がないときは、角形の光デジタルケーブルでつなぎます。音は出ますが、Dolby AtmosとDTS:Xは通らず、テレビのリモコンで音量を変えることもできません。光デジタルは丸形と角形があるので、買うときに形を間違えないでください。

光デジタルでつないだときは、サウンドバーが入力を自動で切り替えません。リモコンの入力切替で光デジタルを選んでください。HDMIなら自動で認識します。Bluetoothは、スマホやタブレットの音楽を流すための物で、テレビの音を送ると映像より遅れるので使いません。

Atmosを鳴らすにはテレビ側もeARCが要る

Dolby Atmosの音を出すには、テレビ側もeARCに対応している必要があります。テレビがARCだけならAtmosは通らず、代わりにサウンドバー側のDTS Virtual:Xで広がりを付けることになります。INTERNET Watchの記事でも、ARC対応のみのテレビではDolby Atmosは非対応だが、DTS Virtual:Xでサラウンドの効果を得られる、とされています。

つなぎ方 Dolby Atmos/DTS:X テレビのリモコンで音量 向く場面
HDMI eARC 通る 動く 配信のAtmos作品を見る。まずこれ
HDMI ARC 通らない(DTS Virtual:Xで代用) 動く ARCしかないテレビ
光デジタル 通らない 動かない ARCの口がないテレビ
Bluetooth 通らない 動かない スマホの音楽

Atmosの動画を出すには、Fire TV Stick側と作品側の対応も要ります。Prime VideoやNetflixのAtmos作品を見るなら、テレビのeARC、Stickの型、作品の対応の3つがそろって初めて鳴ります。Stickの型ごとの対応は、Amazonの製品ページの「オーディオ」の欄で確かめてください。

Atmosが通らなくても、音が悪くなるわけではありません。3.1chのスピーカーから前に出る声と低音は同じで、上からの音の表現がないだけです。テレビがARCだけの人は、eARCのテレビに替えるまでDTS Virtual:Xで使い、替えたときにAtmosが加わる、と考えておけば無駄になりません。

音の設定はFire TVのリモコンからできる

Amazon Fire TV Stick HD

Fire TV StickとSoundbar Plusを同じテレビにつなぐと、Fire TVの設定に「Fire TV Soundbar Plus」の項目が増えます。Fire TVの[設定]→[ディスプレイとサウンド]から、EQモード、ダイアログエンハンサー、低音と高音をStickのリモコンで変えられます。リモコンのホームボタンを長押しすると、「サウンドバー」のショートカットも出ます。

EQモードは、ダイナミック、ミュージック、スポーツ、ナイトの4つです。ナイトは、小さな音量で聞きにくくなる低音と高音を少し強めて聞きやすくする設定で、夜の視聴向けです。ダイアログエンハンサーは1〜5の5段階で、数字が大きいほど声が大きく聞こえます。低音と高音は1〜9段階で変えられます。

サラウンドエフェクト(DTS Virtual:X)は「オン」、DTS TruVolumeは映画のときは「オフ」、ながら見のときは「オン」がINTERNET Watchの記事のすすめです。同じ設定は付属のリモコンでもできますが、リモコンだと音声案内で今の値を聞き取ることになります。Fire TVの画面で見ながら変えるほうが分かりやすいです。

古いStickは連携しない、テレビのリモコンでも動く

連携できるのは今のFire TV機器です。Fire TV Stickの第1世代と第2世代、Amazon Fire TVの第2世代は、この音の設定に対応していません。今のFire TV Stick HD、4K、4K Max、Fire TV Cubeなら使えます。手元のStickの世代が分からないときは、Fire TVの設定の「バージョン情報」に機種名が出ます。

連携がなくても、HDMI ARCでつないでいれば、テレビのリモコンで音量は変えられます。テレビのHDMI連動(CEC)が「入」なら、テレビの電源に合わせてサウンドバーの電源も入り切りします。ソニーやヤマハのサウンドバーと同じ使い方で、Fire TVでなくても普通のサウンドバーとして動きます。

他社の同じ価格帯のサウンドバーとの違いは、Fire TVの画面で音の設定ができることと、低音の箱が内蔵で置き場所が1か所で済むことの2つです。別体の低音の箱や後ろのスピーカーを足す案内は、Amazonの日本の発表では確認できませんでした。足したい人は、拡張の案内がはっきりしている他社の型を選ぶほうが確実です。

中身の数字、つなぎ方、設定の項目は、Impress Watch、ITmedia、INTERNET Watchの記事を2026年9月に確認したものです。ソフトの更新で設定の名前や項目が変わることがあるので、実際の画面と違うときは画面の表記に従ってください。

テレビのARCの口と、Stickの世代を見てから買う

ファイアースティックのサウンドバーとは、Fire TV Stickの音を鳴らす3.1chのスピーカーで、動画を映す機能はありません。Stickはテレビに差し、サウンドバーはテレビのARCかeARCの口につなぎ、音の設定はFire TVの画面から変える、この形で使います。

買う前に見るのは2つです。テレビの裏にARCかeARCと書かれたHDMIの口があるか。手元のFire TV Stickが第3世代以降か。この2つがそろえば、届いた日にHDMIケーブル1本でつながり、Stickのリモコンで音まで動かせます。

Atmosまで鳴らしたいなら、テレビがeARCかどうかも見ておきます。ARCだけのテレビなら、DTS Virtual:Xをオンにして広がりを付ける使い方になります。どちらでも、テレビの内蔵スピーカーより声が前に出て聞き取りやすくなるのは同じです。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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