家電量販店で、有機ELテレビの展示品に「現品限り」の札が付いていた。新品より安いけれど、ずっと点いていたテレビを買って平気なのか迷いますよね。
有機ELテレビの展示品でいちばん気にしたいデメリットは、焼き付きです。
ここでは、展示品ならではのデメリットと、店頭で確かめておきたい項目、買ったあとにやっておきたい設定を順番に書いていきます。
有機ELテレビの展示品のデメリットは? 一番は焼き付き
有機ELテレビの展示品は、売り場で長い時間点いていたぶん、新品より焼き付きの心配が大きくなります。
焼き付きは、同じ画像を長い時間映し続けたときに、その形が画面に残って消えなくなる現象です。
有機ELは画素の1つ1つが自分で光っています。よく光らせた画素ほど早く劣化するので、明るさの差が残像として見えるようになります。
展示品が流す売り場の映像は焼き付きが起きやすい
売り場では、デモ映像が何度もくり返し流れます。メーカーのロゴや画面の端の文字が、同じ場所に出続けることも多いです。
さらに、店頭では明るく見せる設定で点いていることが多く、家で見るときより画素に負担がかかります。
液晶テレビの展示品よりデメリットが1つ多い
液晶テレビはバックライトで照らす仕組みなので、焼き付きはほとんど起きません。展示品でも、気にするのは傷や付属品くらいで済みます。
有機ELテレビの展示品は、それに加えて画面そのものの状態を見る必要があります。同じ「展示品」でも、有機ELのほうが確かめることが1つ多いと考えておきましょう。
焼き付き以外の有機ELテレビ展示品のデメリットは?
焼き付きのほかに、画面の傷、付属品の欠け、保証の条件、返品できないことの4つは先に知っておきたいデメリットです。
展示品は画面の傷や指紋が残っていることがある
売り場では、お客さんが画面を指でさわったり、近くで商品がぶつかったりします。有機ELテレビは画面が薄く、表面の小さな傷も映像を映すと目立ちます。
展示品はリモコンやネジが足りないことがある
展示品は、リモコン、スタンドのネジ、取扱説明書、電源コードなどが別の場所に保管されていることがあります。足りないものがあっても、あとから気づくと店に言いにくくなります。
保証の始まる日と中身が新品と違うことがある
メーカー保証がいつから始まるかは、店によって扱いが違います。購入日から始まるのか、保証書に何と書かれるのかは、お店で確認してください。
延長保証に入る場合も、焼き付きが保証の対象になるかを聞いておきましょう。対象外になっていることがあります。
展示品は返品や交換ができないことが多い
展示品は「現品限り」で売られるので、気に入らなかったときの返品や交換はできないことが多いです。
元の箱が無い展示品は、引っ越しのときに運びにくいという声もあります。有機ELテレビは薄くて割れやすいので、箱が付くかも聞いておくと後がラクです。
有機ELテレビの展示品を店頭で確かめる手順
店員さんにひと声かけて、単色の画面を映してもらい、近くと斜めから見るのがおすすめです。
動きの多いデモ映像のままだと、うすい焼き付きはまず分かりません。次の順番で確かめてみてください。
- 店員さんに、いつから展示していたかを聞く
- 灰色や白一色の画面を映してもらう
- 画面から1mくらい離れて、ロゴや文字の形がうすく残っていないかを見る
- 横に回りこみ、斜めからも同じように見る
- 画面の表面に傷やへこみが無いかを、明かりを反射させて見る
- リモコン、ネジ、取扱説明書、電源コードがそろっているかを箱やリストで確かめる
- 保証が始まる日と、延長保証で焼き付きが対象になるかを聞く
灰色の画面は、焼き付きのうすい跡がいちばん見えやすい色です。白一色だけだと明るすぎて見落とすことがあるので、明るさの違う画面を2つくらい見ておくと安心できます。
展示品の有機ELテレビが向く人と向かない人
映画やドラマ、ネット動画をいろいろ見る人には展示品の有機ELテレビでも十分ですが、ニュース番組やゲームを長く映す人には新品をおすすめします。
焼き付きは、同じ画像が出続けることで進みます。見る映像がよく変わる人ほど、展示品の弱いところが表に出にくくなります。
| 見方 | 展示品の有機ELテレビ | 理由 |
|---|---|---|
| 映画やドラマを見る | 向いている | 場面がよく変わり同じ画像が残りにくい |
| ネット動画をいろいろ見る | 向いている | 番組ごとに画面の形が変わる |
| ニュースや情報番組を長く点けておく | 向いていない | 番組のロゴや時刻が同じ場所に出続ける |
| ゲームを毎日長く遊ぶ | 向いていない | 体力ゲージやマップが動かない |
| パソコンのモニターに使う | 向いていない | タスクバーやアイコンが動かない |
ニュースを点けっぱなしにしたい人やゲームをよく遊ぶ人は、焼き付きの起きない液晶テレビの展示品を探すほうが合っています。
有機ELテレビの展示品を買ったら最初にやる3つの設定
家に届いたら、初期化して、明るさを家で見る設定に戻し、パネルのお手入れ機能が動くようにしておきましょう。
1つ目は設定を工場出荷の状態に戻す
展示品は、売り場用の明るい設定やデモの設定が残っていることがあります。メニューから初期化して、家で使う設定に戻しておきます。
2つ目は映像モードを明るすぎない設定にする
初期化のあとで「店頭」や「ダイナミック」のような明るいモードになっていたら、「スタンダード」や「シネマ」など家で見る向けのモードに変えておきます。明るさを少し下げるだけでも、画素の負担は減ります。
3つ目はパネルのお手入れ機能が動くようにする
有機ELテレビには「パネルメンテナンス」や「パネルリフレッシュ」のような、焼き付きをおさえる機能が付いています。多くの機種では、電源を切ったあとの待機中にこの機能が動きます。
見終わったらリモコンで電源を切り、コンセントは抜かないでおくのがおすすめです。細かい動き方は機種ごとに違うので、取扱説明書で確かめてください。
有機ELテレビの展示品のデメリットは確かめてから買えば減らせる
有機ELテレビの展示品は、焼き付き、傷、付属品、保証の4つを店頭で確かめてから買えば、デメリットの多くは避けられます。
単色の画面で跡が無いこと、付属品がそろっていること、保証の条件に納得できること。この3つがそろったら、展示品を選ぶ理由は十分あります。
どれか1つでも気になるところが残ったら、無理に展示品を選ばず、新品や液晶テレビの展示品と見比べてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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