ギターやベースに直接挿して、イヤホンだけで練習できるVOXのヘッドホンアンプ「amPlug(アンプラグ)」。買ったものの、ボタンの意味が分からずに電源だけ入れて使っている人も多いです。
今回は、amPlugの使い方を準備から音作り、リズム機能、音が出ないときの確認点まで順に取り上げます。amPlug 3を中心に、前の世代のamPlug 2との違いも書いたので、手元の機種に合わせて読んでください。
- VOXのヘッドホンアンプ「amPlug」とは
- amPlugの基本の使い方
- ボタンと機能の使い方
- 深夜に使ってみて分かったこと
- 音が出ないときの確認点
- 使い終わったあとの手順
VOXのヘッドホンアンプ「amPlug」とは
ギターに直接挿す手のひらサイズのアンプ
amPlugは、ギターやベースのジャックに本体のプラグを直接挿して使うヘッドホンアンプです。シールドケーブルもスピーカーも要らず、単4電池2本で動きます。音はイヤホンかヘッドホンからしか出ないので、深夜や集合住宅でもアンプを通した音で練習できます。
本体にはアンプの音を再現する回路と、コーラスやリバーブなどのエフェクトが入っています。機種ごとに再現しているアンプが違い、AC30・UK Drive・US Silver・Boutique・High Gainのギター用5種と、ベース用があります。
amPlug 2とamPlug 3の違い
2024年に出た現行モデルがamPlug 3です。前のamPlug 2から回路が新しくなり、左右に広がるステレオのエフェクトと、9種類のリズムパターンが加わりました。価格はamPlug 3が6千円台、amPlug 2が4千円前後です。
ボタンの並びは2と3でほぼ同じで、電源・GAIN・TONE・VOLUMEの基本操作は共通です。違うのはリズム機能の有無と、エフェクトの切り替え方なので、そこは分けて書きます。
amPlugの基本の使い方
準備:電池を入れて、つまみを全部下げる
背面のふたを開けて単4電池を2本入れます。向きを間違えると電源が入らないので、ふたの中の表示に合わせてください。
次に、ギター本体のボリュームと、amPlugのVOLUME・GAINのつまみをいちばん左まで下げておきます。イヤホンを耳に入れた状態でいきなり大きな音が出るのを防ぐためで、毎回の習慣にしてください。
イヤホンをつなぎ、ギターに挿す
右側面の端子にイヤホンかヘッドホンを挿します。端子は2つある機種があり、右側がイヤホン用、もう1つがスマホなどをつなぐAUX入力です。
本体のプラグは根元で回転するので、ギターのジャックの向きに合わせて角度を変えてから挿します。ストラトタイプのように斜めに付いたジャックでも、プラグを回せば本体が真上を向きます。
電源を長押しして、音量を上げる
左側面の電源ボタンを長押しすると、ランプが緑に点いて電源が入ります。ここでギター本体のボリュームを上げ、それからamPlugのVOLUMEを少しずつ右に回して、ちょうどいい大きさで止めます。
GAIN・TONE・VOLUMEで音を作る
つまみは左からGAIN・TONE・VOLUMEです。GAINはギターからの信号をどれだけ増やすかで、上げるほど歪んだ音になります。TONEは高音の量で、下げるとこもった音、上げると明るい音になります。VOLUMEはイヤホンに出る音の大きさです。
amPlugのボタンと機能の使い方
電源ボタンをもう一度押すと「モード」が変わる
電源が入った状態で電源ボタンを短く押すと、ランプの色が緑→橙→赤と変わります。これが「モード」で、機種ごとに効果が違います。AC30ならトレモロの強さ、UK DriveやHigh Gainなら歪みの深さやブーストの段階が変わります。
どの色がどの効果かは機種で異なるため、取扱説明書の表を一度見ておくと迷いません。amPlug 3の場合、赤にすると歪みが深くなる機種が多いです。
FXボタンでコーラス・ディレイ・リバーブ
上面のFXボタンを押すたびに、コーラス→ディレイ→リバーブ→オフの順で切り替わります。画面が無いので、音を聞いて今どれかを判断します。分からなくなったら、何回か押してエフェクトの無い音に戻し、そこから数えてください。
amPlug 2では、FXボタンを押したまま電源ボタンを押すと、各エフェクトに3段階ある強さが切り替わります。ビープ音の回数で今の段階が分かります。
リズム機能でメトロノーム代わりに(amPlug 3)
amPlug 3のリズム用レバーを長押しすると、リズムが鳴り始めます。鳴っている間にレバーを軽く押し込むとパターンが変わり、左右に倒すとリズムの音量が変わります。
テンポは左側面のTAPボタンを、合わせたい速さで2回以上押すと決まります。9種類のパターンはどれも数秒の繰り返しなので、曲の伴奏というより、リズムに合わせて基礎練習をするときに使います。
AUX入力でスマホの曲と一緒に弾く
上面のAUX端子とスマホをミニプラグのケーブルでつなぐと、スマホで流した曲がイヤホンに混ざって聞こえます。YouTubeの教則動画やギター抜きの音源を流しながら、その上で弾く練習ができます。
ケーブルは両端がミニプラグのもので、90cmほどの片側L字型が座って弾くときに邪魔になりません。イヤホン端子の無いスマホは、変換アダプターが別に必要です。
深夜に使ってみて分かったこと
電池を入れてからイヤホンで音が出るまでは、慣れると15秒ほどです。準備がいらないので、寝る前に少しだけ弾く、という使い方が続きます。
音量を上げるとピッキングの粗さまで聞こえるので、練習には向いています。スピーカーで鳴らしたときの空気の揺れは無く、迫力は薄めですが、深夜に家族を起こさずに弾ける利点のほうが大きいです。
電池はアルカリの単4で、エフェクトとリズムを使いながらでも10時間ほど持ちました。充電式のニッケル水素電池にしておくと、電池代を気にせずに済みます。
amPlugから音が出ないときの確認点
電池の向きと残量
ランプが点かないなら、まず電池です。向きが逆になっていないか、残量が切れていないかを見ます。ランプが点くのに音が小さいときも、電池が減っていることがあります。
挿す端子とギター側のボリューム
イヤホンをAUX側に挿していると音は出ません。右側面のイヤホン端子に挿し直してください。ギター本体のボリュームが0のままになっているのも、よくある原因です。
プラグの差し込みと接触
プラグが奥まで入っていないと、音が途切れたりノイズが出たりします。本体を持って、カチッと止まるまで挿し直します。プラグはプラスチックの本体に付いているので、ひねる力をかけないでください。
30分で電源が自動で切れる
amPlugは操作をしないまま30分たつと、自動で電源が切れます。休憩から戻って音が出ないときは、電源ボタンを長押しして入れ直せば戻ります。
使い終わったあとの手順
終わるときは、始めるときの逆の順番です。ギター本体のボリュームを下げ、amPlugのVOLUMEを下げ、電源ボタンを長押ししてランプが消えるのを確かめてから、プラグを抜きます。
電源を入れたまま抜き差しすると、イヤホンに大きなノイズが出て耳を傷めることがあります。ランプが消えてから抜く、を決まりにしてください。長く使わないときは電池も抜いておくと、液漏れを防げます。
amPlugを覚えて夜の練習を楽しもう
amPlugは、電源・GAIN・TONE・VOLUMEの4つを押さえれば、その日から使えます。慣れてきたらモードとFX、リズム、AUX入力を足していくと、1台でできる練習の幅が広がります。
音を出せない時間帯が多い人ほど、準備のいらないamPlugは練習の回数を増やしてくれます。手元の機種の取扱説明書と合わせて、まずは基本の手順から試してみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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