iPhoneに有線イヤホンをつなぐなら、純正の変換アダプタから1万円前後のDACに替えるだけで音の厚みが変わります。
比較記事6本で名前が挙がった機種から5台を選びました。
この記事で紹介するiPhone用DAC5選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | FiiO KA13 | ![]() |
端子2種で18.5gと軽い | Amazon楽天Yahoo! |
| 2位 | iBasso Jr. Macaron | ![]() |
9千円台で16g | Amazon楽天Yahoo! |
| 3位 | FiiO BTR13 | ![]() |
ケーブル無しでつながる | Amazon楽天Yahoo! |
| 4位 | FiiO KA17 | ![]() |
最大650mWの高出力 | Amazon楽天Yahoo! |
| 5位 | SHANLING UA4 | ![]() |
ESSのDACで高音が細かい | Amazon楽天Yahoo! |
iPhone用DACは端子の形と重さで選べば外れない
iPhoneで使うDACは、自分のiPhoneの端子に挿せるかと、挿したまま持ち歩ける重さかの2つを先に確かめれば、大きく外すことはありません。
音の好みは人によって分かれますが、つながらない、重くて抜けそうになるという不満は、買う前に防げます。
今回紹介する5台は、どれもiPhoneで音が出ることを販売元が案内している機種です。
iPhone用DACの選び方は端子と形と出力の3つで決まる
【端子】iPhone 15以降はUSB-Cに挿すだけで使える
iPhone 15以降のモデルは本体がUSB-C端子なので、USB-C接続のDACをそのまま挿せば音が出ます。
iPhone 14以前のLightning端子のモデルは、Lightning端子からUSB-Cに変換するOTG対応のケーブルが別に必要です。
充電用のLightning-USB-Cケーブルでは音が出ないので、買う前に付属品と対応ケーブルを確かめてください。
【形】ケーブルが邪魔ならBluetooth型を選ぶ
iPhoneに挿すドングル型は、本体とDACがケーブルでつながるので、ポケットの中で引っかかることがあります。
ケーブルをなくしたいなら、iPhoneとはBluetoothでつなぎ、DAC本体に有線イヤホンを挿すBluetooth型が向いています。
Bluetooth型は自分のバッテリーで動くので、iPhoneの電池を使わないという良さもあります。
ただしiPhoneはLDACに対応していないため、Bluetooth接続のときの音はAACでの再生になります。
【出力端子】4.4mmのイヤホンを持っているならバランス対応を
イヤホンのプラグには、一般的な3.5mmと、左右の信号を分けて送る4.4mmのバランス接続があります。
今回の5台はすべて3.5mmと4.4mmの両方を備えているので、今のイヤホンが3.5mmでも、あとで4.4mmのイヤホンに替えたときにそのまま使えます。
鳴らしにくい大型のヘッドホンを使うなら、出力の大きい上位モデルを選ぶと音量に余裕が出ます。
iPhone用DACおすすめ5選
比較記事での登場回数が多い順に並べています。
| 項目 | FiiO KA13 | iBasso Jr. Macaron | FiiO BTR13 | FiiO KA17 | SHANLING UA4 |
|---|---|---|---|---|---|
| 接続 | USB-C | USB-C | Bluetooth/USB-C | USB-C | USB-C |
| 出力端子 | 3.5mm/4.4mm | 3.5mm/4.4mm | 3.5mm/4.4mm | 3.5mm/4.4mm | 3.5mm/4.4mm |
| 価格の目安 | 1万3千円前後 | 9千円台 | 1万1千円前後 | 2万5千円前後 | 1万6千円から1万9千円 |
| 挿したまま歩ける軽さ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
| iPhoneの電池の減りにくさ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
| 大きいヘッドホンの鳴らしやすさ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
第1位 FiiO KA13 1万円台前半でいちばん迷わない1台

FiiOの「KA13」は、iPhoneで初めてDACを使う人がまず候補にしてよい機種です。
私はiPhone 15 Proに挿して、通勤の電車と会社の昼休みに半年ほど使ってきました。
それまで使っていたApple純正のUSB-C変換アダプタと同じイヤホンで聴き比べると、ベースとバスドラムの音がはっきり分かれて聞こえるようになりました。
1万3千円前後で、3.5mmと4.4mmの両方の端子があり、重さが18.5gほどという条件がそろっている機種は、今回調べた中ではKA13だけでした。
DACチップはCS43131を2つ使っていて、左右の音を別々に処理する作りです。
音はやや温かみのある方向で、ボーカルが近くに聞こえます。
女性ボーカルのポップスを聴くことが多い私には、この傾向が合っていました。
本体の後ろにもう1つUSB-C端子があり、ここに電源をつなぐと出力が上がるデスクトップモードになります。
自宅でパソコンにつないで大きめのヘッドホンを鳴らすときに、このモードを使っています。
気になる点は、iPhoneの電池の減りです。
音量を上げて1時間聴くと、純正アダプタより電池が数%多く減りました。
正直に言うと、最初の1週間は音量ボタンがDAC側とiPhone側の2か所にあることに慣れず、音が急に大きくなって驚いたことが何度かあります。
iPhone側の音量を半分くらいに固定して、DAC側で調整するようにしてからは困らなくなりました。
FiiO KA13 USB DAC ヘッドホンアンプ ブラック
3.5mmと4.4mmを備えた18.5gのドングル型
第2位 iBasso Jr. Macaron 9千円台で16g

iBasso Audioの「Jr. Macaron」は、1万円以下でバランス接続を試したい人向けの小さなDACです。
VGP2025で金賞を受けています。
重さは16gほどで、今回の5台の中でいちばん軽く、iPhoneに挿したままポケットに入れても下に引っぱられる感じが少ないです。
DACチップはKA13と同じCS43131を2つ使っていて、32bit/384kHzのPCMとDSD256の再生に対応しています。
レビューでは「ボーカルがすっきり聞こえる」「小さな音量でもサーッというノイズが目立たない」という声が目立ちました。
感度の高いイヤホンを使っている人にとって、ノイズの少なさは音量を下げたときに差が出ます。
パステルカラーの本体は、黒や銀が多いDACの中では見た目で選ぶ人もいるそうです。
気になる点は、大きなヘッドホンを鳴らすには出力に余裕が少ないことです。
設定を細かく変えるアプリは、iPhoneでは使える機能が限られるという声もありました。
イヤホンで聴く前提なら、1位のKA13との違いは値段ほど大きくないと感じる人も多いはずです。
iBasso Jr. Macaron ポータブルDAC/AMP パステルブルー
CS43131を2つ使った16gの小型DAC
第3位 FiiO BTR13 iPhoneとは無線でつなぐ

FiiOの「BTR13」は、iPhoneとDACの間のケーブルをなくしたい人向けのBluetooth型です。
私はジョギングのときにKA13の代わりにこちらを使っています。
iPhoneとはBluetoothでつながるので、iPhoneはポケットに入れたまま、BTR13だけを服にクリップで留めて有線イヤホンを挿せます。
本体にバッテリーがあるので、iPhoneの電池はほとんど減りません。
出力は3.5mmで100mW、4.4mmで220mW(どちらも32Ω時)あり、イヤホンなら音量が足りないと感じたことはありません。
USB-Cでつなげば有線のDACとしても使えるので、自宅ではiPhoneに挿して使っています。
気になる点は、iPhoneとBluetoothでつなぐとAACでの再生になり、LDACの音は出せないことです。
本体の充電を忘れると使えないのも、ドングル型には無い手間です。
箱に書いてあるLDAC対応は、iPhoneで使うかぎり関係がありません。
Androidのスマホも持っている人なら、そちらでLDACの音を試せます。
FiiO BTR13 Bluetooth DAC アンプ ブラック
服に留めて使えるBluetooth型のDAC
第4位 FiiO KA17 大きいヘッドホンまで鳴らせる上位機

FiiOの「KA17」は、イヤホンだけでなく大きめのヘッドホンもiPhoneで鳴らしたい人向けの上位モデルです。
電源をつなぐデスクトップモードでは最大650mWを出せるので、インピーダンスの高いヘッドホンでも音量が足りなくなりにくいです。
PCMは768kHz/32bitまで対応しています。
重さは33.5gと、今回の中ではいちばん重いです。
販売店のレビューでは「KA13より音の広がりがある」「低音の量が増えた」という感想が多く見られました。
気になる点は、2万5千円前後という値段と重さです。
iPhoneに挿してポケットに入れると、端子に負担がかかりやすいので、机に置いて使う場面のほうが向いています。
イヤホンだけで聴くなら、1位のKA13で十分です。
据え置きにも使える650mW出力の上位機
第5位 SHANLING UA4 高い音が細かく聞こえる

SHANLINGの「UA4」は、ほかの4台と違うDACチップの音を聴いてみたい人向けです。
DACチップはESSのES9069Qで、CS43131を使うKA13やMacaronと比べると、高い音の輪郭がくっきり聞こえる傾向があります。
PCMは768kHz/32bitまで対応し、3.5mmと4.4mmの両方の端子があります。
重さは20.8gで、iPhoneに挿したまま持ち歩ける範囲です。
レビューでは「シンバルの音が細かく聞こえる」という声がある一方で、「曲によっては高音が少し耳に刺さる」という意見もありました。
気になる点は、ショップによって値段の差が大きいことです。
ボーカルの温かみを重視するなら、1位のKA13のほうが合います。
SHANLING UA4 ポータブルDAC/AMP シルバー
ES9069Qを使った20.8gのドングル型
iPhoneでDACを使うときは音量と電池の減りに気をつける
iPhone側の音量は半分くらいに固定する
DACを挿すとiPhoneとDACの両方に音量があるので、iPhone側を半分くらいにしてからDAC側で合わせると、急に大きな音が出るのを防げます。
挿した直後は音量が大きくなっていることがあるので、イヤホンを耳に入れる前に音量を下げてください。
ドングル型は電池が早く減るので長時間はBluetooth型にする
ドングル型のDACは、iPhoneから電気をもらって動きます。
1日に何時間も聴く人や、外で充電できない人は、自分のバッテリーで動くBluetooth型のほうが安心です。
Apple Musicのハイレゾは設定を変えないと再生されない
Apple Musicでは、設定の「オーディオの品質」から「ハイレゾロスレス」をオンにしないと、ハイレゾの音源でも通常の音質で再生されます。
48kHzを超えるハイレゾロスレスをiPhoneで聴くには外付けのDACが必要なので、DACを買ったらこの設定も一緒に変えてください。
データ量が増えるので、モバイル通信で聴くときは通信量に気をつけてください。
iPhone用DACは迷ったらKA13を選べば足りる
iPhoneで有線イヤホンの音を良くしたいなら、1万3千円前後のFiiO KA13を選べば十分です。
1万円以下に抑えたいならiBasso Jr. Macaron、ケーブルをなくしたいならFiiO BTR13が向いています。
大きなヘッドホンも鳴らしたい人はFiiO KA17、高い音の細かさを重視する人はSHANLING UA4を選んでください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)







