有機ELテレビは液晶より早く壊れると聞いて、買うのをためらっている。
すでに使っていて、あと何年もつのか気になっている人も多いです。
有機ELテレビの寿命は何年かというと、目安は4年から10年です。
幅が大きいのは、見る時間と映すもの、電源の切り方と置き場所で差が出るからです。家庭での場面ごとに、長く使うためにできることを紹介します。
有機ELテレビの寿命は4年から10年が目安
有機ELテレビの寿命は、実際に使える年数で4年から10年が目安です。
マイベストやビックカメラの記事でも、有機ELテレビは4年から10年と書かれています。
液晶テレビは8年から10年とされることが多く、下の幅だけ見ると有機ELのほうが短く見えます。
パネルの寿命は3万時間から10万時間
有機ELパネルそのものの寿命は、約3万時間から10万時間と紹介されています。
液晶テレビのバックライトは約6万時間という数字がよく出てきます。
有機ELパネルは世代によって差が大きく、新しいパネルほど長くなっています。
1日の視聴時間で年数を計算する
パネルの時間を年数に直すと、次のようになります。
| 1日に見る時間 | 1年で使う時間 | 3万時間に届くまで |
|---|---|---|
| 3時間 | 約1,100時間 | 約27年 |
| 5時間 | 約1,800時間 | 約16年 |
| 8時間 | 約2,900時間 | 約10年 |
| 12時間 | 約4,400時間 | 約7年 |
1日5時間ほどの家なら、パネルの時間だけで見れば10年以上もつ計算です。
それでも目安が4年から10年になるのは、パネル以外の部品が先に傷むことが多いからです。
パネルより先に電源や基板が傷むことが多い
テレビが映らなくなる原因は、パネルよりも電源まわりや基板の劣化のほうが多いです。
価格比較サイトのプライシーの記事でも、内部の部品の劣化が先に来るため、実際の寿命は4年から10年が現実的と書かれています。
電源の部品は熱に弱いので、つけっぱなしの時間が長い家や熱がこもる置き方では傷みやすくなります。
つまり、寿命を延ばすには2つの方向があります。
- パネルを守るために、焼き付きを起こしにくい見方をする
- 部品を守るために、熱をこもらせない置き方をする
このあとの見出しで、家庭でよくある場面ごとにやり方を分けて紹介します。
ゲームやニュースを長く映す家は焼き付きに気をつける
同じ映像を長い時間映し続けると、その部分だけ劣化が進んで跡が残ります。
これが焼き付きです。
ソニーのサポートページでは、焼き付きが起きやすい表示として、画面の上下や左右の黒い帯、ゲームの固定表示、番組表やチャンネルロゴ、ニュースのテロップが挙げられています。
ゲームをする家は画面の明るさを下げる
ゲームは体力ゲージやマップが同じ場所に出続けます。
何時間も続けて遊ぶ日は、画質モードを「スタンダード」にして、明るさを上げすぎないようにしましょう。
ソニーのサポートページでも、家庭で見るときは「スタンダード」がすすめられています。
ニュースをつけっぱなしにする家は画面表示を消す
ニュース番組のテロップや時刻の表示は、何時間も同じ位置に出ます。
リモコンの画面表示ボタンで、チャンネル名などの文字を消しておきましょう。
見ていない時間は、テレビを消すのがいちばん確実です。
映画をよく見る家は黒い帯が出ない画面モードにする
横長の映画は、画面の上下に黒い帯が出ます。
この帯の部分だけ光らない時間が続くと、ほかの部分との差がつきます。
ソニーの案内では、「ワイドズーム」や「フル」など画面いっぱいに映すモードに切り替える方法が紹介されています。
電源はリモコンで切ってプラグは抜かない
有機ELテレビは、電源をリモコンで切っている間にパネルの調整をしています。
そのため、見終わったらコンセントを抜くという節電のやり方は、有機ELテレビでは逆効果です。
ここは液晶テレビと扱いが違うので、知らずにやっている人も多いところです。
ソニーのサポートページでは、電源を一晩ほど切っておくことで焼き付きや表示のムラを軽くできると書かれています。
そして、電源を切っている間は、電源コードを抜いたりスイッチ付きの電源タップを切ったりしないように、と案内されています。
パナソニックの有機ELテレビにも、電源を切ったあとに自動でパネルを整える機能があります。
家族で次のことを決めておくと安心です。
- 見終わったらリモコンで電源を切る
- コンセントは抜かない
- スイッチ付きの電源タップは入れたままにする
- 毎日、一晩は電源を切った状態にしておく
壁ぎわや棚の中に置くなら背面に10cm以上あける
テレビのまわりにすき間を作って熱を逃がすと、電源や基板が傷みにくくなります。
ビックカメラの記事では、左右に10cm以上、背面に10cmから15cm、上に15cm以上のすき間をあけるように書かれています。
テレビボードの棚の中に入れたり、壁にすき間なくつけたりすると、背面の熱がこもります。
窓ぎわに置くなら日差しが当たらない向きにする
直射日光が当たると、画面の温度が上がります。
マイベストの記事では、使うときの温度は0度から40度、湿度は10%から80%が目安とされています。
夏の西日が当たる部屋では、見ていない時間にカーテンを閉めて日差しをさえぎりましょう。
月に1回は背面のほこりを取る
背面の通気口にほこりがたまると、熱が逃げにくくなります。
電源を切って、乾いた布やハンディモップで軽くなでるだけで十分です。
画面は強くこすらず、柔らかい布でふいてください。
画面の暗さや電源の不調は買い替えを考えるサイン
次の症状が出てきたら、寿命が近づいているサインです。
- 画面が前より暗い、または色がおかしい
- 画面に線が入る、映像が乱れる
- 電源がつかない、つくまでに時間がかかる
- 音が出ない、ノイズが入る
- 焦げたにおいがする、電源コードが熱い
5番目の症状は火が出るおそれがあるので、すぐに電源を切ってコンセントを抜いてください。
そのうえで、メーカーの修理窓口に連絡しましょう。
買って8年を過ぎたら修理より買い替えを考える
テレビの修理用の部品は、メーカーが製造をやめてから8年は持っておく決まりです。
シャープのサポートページでも、テレビの補修用性能部品の保有期間は8年で、始まりは製造を打ち切った時と書かれています。
つまり、買ってから8年を過ぎると、部品がなくて修理できないことが出てきます。
買ってからの年数で、次のように考えると決めやすいです。
- 5年以内で、パネル以外の故障なら修理を考える
- 7年から8年たっていて、パネルに不具合が出たら買い替えを考える
- 8年を過ぎていたら、まず修理できるかをメーカーに聞く
有機ELテレビを長く使えるかどうかは、毎日の見方と置き方でかなり変わります。
リモコンで電源を切る、テロップや黒い帯を長く映さない、背面にすき間をあける。この3つから始めてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)




