単焦点プロジェクターとは?短焦点との違いと置く距離の目安

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「単焦点プロジェクター」と調べると、短焦点プロジェクターの話がたくさん出てきて混乱しますよね。

この2つは読み方が同じでも、指しているものが違います。

単焦点と短焦点の意味の違い、壁から何cm離せば何インチ映るのか、自分の部屋に合うかどうかの見分け方を順番に紹介します。

単焦点プロジェクターとは多くの場合短焦点プロジェクターのこと

BenQ 短焦点プロジェクター TK700STi

「単焦点プロジェクター」と検索する人の多くが探しているのは、壁の近くから大きく映せる「短焦点プロジェクター」です。

どちらも「たんしょうてん」と読むので、変換のまちがいや聞き違いで「単焦点」と書かれることがよくあります。通販の商品名やレビューでも、2つの言葉が混ざって使われています。

ただ、本来の意味はまったく別です。ここを分けて知っておくと、商品ページを見たときに迷わなくなります。

本来の単焦点はズームできないレンズのこと

単焦点は、レンズの焦点距離が1つに決まっていて、ズームができないという意味です。カメラの「単焦点レンズ」と同じ言葉です。

単焦点レンズのプロジェクターは、レンズで画面の大きさを変えられません。画面を大きくしたいときは本体を壁から離し、小さくしたいときは近づけます。

家庭用の小型プロジェクターには、この単焦点レンズの機種が多いです。

単焦点と違い短焦点は壁から近くても大きく映せる

短焦点は、投写距離が短いという意味です。普通のプロジェクターより壁やスクリーンの近くに置いても、同じ大きさの画面を映せます。

つまり、単焦点は「ズームできるかどうか」、短焦点は「どれだけ近くに置けるか」の話です。

見ているところが違うので、「短焦点で、しかも単焦点レンズ」というプロジェクターもあります。単焦点プロジェクターという言葉だけでは、置く距離までは分からないと覚えておきましょう。

短焦点と普通と超短焦点のプロジェクターは置く距離が違う

エプソン 超短焦点プロジェクター EH-LS670B

100インチを映すのに、普通のプロジェクターは約3m、短焦点は1m前後、超短焦点は壁から数十cmが目安です。

同じ100インチでも、プロジェクターの種類によって置き場所がまったく変わります。

種類 100インチに必要な距離の目安 置く場所の例
普通のプロジェクター 約2.5〜3.5m 部屋の後ろの棚や天井
短焦点プロジェクター 約1〜1.5m 部屋の真ん中のテーブル
超短焦点プロジェクター 壁から数十cm 壁ぎわのテレビ台

表の数字はあくまで目安です。同じ短焦点でも機種ごとに距離が違うので、買う前にメーカーの投写距離表を見てください。

単焦点か短焦点かよりも投写比の数字で見分ける

置く距離を知りたいときに見るのは、商品ページの「投写比」という数字です。

投写比は「投写距離÷画面の横幅」で出す数字で、小さいほど近くから大きく映せます。16:9の100インチは横幅が約221cmなので、次のように計算できます。

  • 投写比1.3なら 221cm×1.3=約2.9m
  • 投写比0.5なら 221cm×0.5=約1.1m

投写比がおよそ1より小さい機種が短焦点、0.4前後より小さい機種が超短焦点と呼ばれることが多いです。ただ、メーカーによって線の引き方は少し違います。

商品名に「単焦点」と書いてあっても、投写比が1.2以上なら置く距離は普通のプロジェクターと同じです。名前より投写比の数字を先に見ると、プロジェクター選びで迷いにくくなります。

短焦点プロジェクターが向いているのは6〜8畳の部屋

XGIMI HORIZON Pro プロジェクター

壁から反対側の壁まで3mない部屋で大きく映したいなら、短焦点プロジェクターが向いています。

6畳の部屋は、短いほうの辺が約2.6mです。普通のプロジェクターで100インチを映そうとすると、距離が足りなくなることがよくあります。

短焦点なら、部屋の真ん中あたりに置くだけで80〜100インチを狙えます。

前を人が通っても短焦点なら影ができにくい

普通のプロジェクターは、本体と壁のあいだを人が通ると画面に影が映ります。

短焦点プロジェクターは壁の近くから映すので、本体と壁のあいだに人が入りにくくなります。小さい子どもやペットがいる家で選ばれることが多いのは、このためです。

天井に付けられない賃貸でも短焦点プロジェクターなら置ける

普通のプロジェクターで大きく映すには、天井に付けるか、部屋の後ろに高い棚を用意することが多いです。

短焦点プロジェクターなら、テーブルやテレビ台に置くだけで済みます。壁や天井に穴をあけられない賃貸の部屋でも使いやすいです。

短焦点プロジェクターが向かない部屋もある

映したい壁の前に棚やソファがあって、本体を壁の近くに置けない部屋には向きません。

部屋の広さに余裕があり、天井に付けられるなら、普通のプロジェクターのほうが選べる機種が多く、同じ明るさでも安く買えることが多いです。

単焦点レンズのプロジェクターは置く距離で画面の大きさを決める

ズームできない単焦点レンズのプロジェクターは、先に画面の大きさを決めて、そこから置く場所を逆算しておくと楽です。

ズームのある機種なら、置き場所が数十cmずれてもレンズで合わせられます。単焦点レンズの機種は本体を動かすしかないので、置く台を先に決めておくのがおすすめです。

単焦点プロジェクターの置き場所を決める順番

  1. 映したい画面の大きさ(インチ)を決める
  2. メーカーの投写距離表で、その大きさに必要な距離を見る
  3. 壁から置きたい場所までの距離をメジャーで測る
  4. 本体を置く台の高さを、画面の下の端に合わせて決める
  5. 映してからピントを合わせる

3番で距離が足りないと分かったら、画面を一回り小さくするか、もっと投写比の小さい短焦点の機種を探します。

単焦点プロジェクターの台形補正はできるだけ小さく

本体が壁に対して斜めになっていると、画面が台形にゆがみます。多くのプロジェクターには、このゆがみを直す台形補正が付いています。

ただ、台形補正は映像を内側に縮めて形を整える仕組みなので、強くかけるほど画面が小さくなり、細かい文字がぼやけやすくなります。

先に本体を壁とまっすぐ向き合うように置き、補正は最後の少しだけにしましょう。

短焦点プロジェクターを使う前に確かめたい壁と部屋の明るさ

短焦点プロジェクターは、映す面が平らで、部屋を暗くできるほどきれいに映ります。

近くから大きく映すぶん、壁の状態や部屋の明るさの影響を受けやすいです。

超短焦点は壁の小さな凹凸でも映像がゆがむ

超短焦点プロジェクターは、壁のすぐ下から斜め上に向けて光を当てます。そのため、壁紙の小さな凹凸やスクリーンのたわみが、影や波打ちになって見えます。

白い壁にそのまま映してゆがみが気になるときは、たわみにくいスクリーンを使う人が多いです。

昼のリビングで単焦点プロジェクターを使うなら明るさを見る

プロジェクターの明るさはルーメンという数字で書かれています。

昼間にカーテンを閉めずに見たいなら、2000ルーメン以上を目安にする人が多いです。夜に部屋を暗くして映画を見るのが中心なら、そこまでなくても見られます。

短焦点プロジェクターを壁ぎわに置くときは、本体の排気口をふさがないようにしてください。熱がこもると、明るさが落ちたり電源が切れたりします。必要なすき間は機種ごとに説明書に書かれています。

単焦点プロジェクターを探すなら投写距離の表から見る

「単焦点プロジェクター」で探しているなら、名前より先に投写距離を確かめるのがいちばん確実です。

壁の近くから大きく映したいなら、探すのは短焦点か超短焦点のプロジェクターです。ズームできるかどうかを気にしているなら、それは単焦点レンズかズームレンズかの違いです。

まずは部屋の壁から置き場所までをメジャーで測ってみてください。その距離と映したいインチ数が分かれば、投写距離表を見るだけで、どの種類のプロジェクターが合うかが決まります。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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