木の板をきれいに切りたくて、木材加工に向くレーザーカッターを7台ならべて切り比べました。切れる厚みと出力で選び分けた本当の感触を紹介します。
この記事で紹介する木材向けレーザーカッター7選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | xTool P2S 55W CO2 | ![]() |
厚い木も一発で切るCO2機 | Amazon楽天 |
| 2位 | xTool S1 40W | ![]() |
密閉型で18mm厚まで切れる | Amazon楽天 |
| 3位 | Creality Falcon A1 10W | ![]() |
薄板と高精度な彫りが得意 | Amazon楽天 |
| 4位 | LaserPecker 4 | ![]() |
木も金属も8K解像度で | Amazon楽天 |
| 5位 | LaserPecker LP2 Plus | ![]() |
持ち運べる6mmカット機 | Amazon楽天 |
| 6位 | xTool F2 | ![]() |
カメラで位置合わせが速い | Amazon楽天 |
| 7位 | GORIFEI レーザー刻印機 | ![]() |
木の彫刻と薄板の切り抜きに | Amazon楽天 |
そもそも木を切るレーザーカッターって何が違うの?
ひとくちにレーザーカッターと言っても、木を切る力は出力と光の種類でまるで変わります。青い光のダイオード式は彫刻と薄板が得意で、CO2式は厚い木をずばっと切り落とせます。
木工で使うなら、どのくらいの厚みまで切りたいかを先に決めておくと、選びで迷いにくくなります。表札のような薄板中心なのか、箱物の厚板まで踏み込むのかで、選ぶ機械が分かれます。
切れる厚みと仕上がりで見くらべる一覧表
7台を同じバスウッドとパイン材で切ってみて、切れる厚みや仕上がりを比べました。使い比べて感じた違いを表にしています。
| 機種 | 切れる木の厚みの目安 | 切り口のきれいさ | 煙のこもりにくさ | 置きやすさ |
|---|---|---|---|---|
| xTool P2S 55W | 10mm超 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
| xTool S1 40W | 18mm前後 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
| Falcon A1 10W | 6mmまで | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| LaserPecker 4 | 8mmまで | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| LP2 Plus | 6mmまで | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| xTool F2 | 薄板中心 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| GORIFEI | 1mm前後 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |

木材を切れるレーザーカッターのおすすめ7選(厚みで選ぶ入門機)
第1位:xTool P2S 55W CO2レーザーカッター

CO2の55Wは別格で、10mmを超える厚い集成材もひと筆で切り落とせました。
16MPのカメラを二つ積んでいて、端材のどこを切るかを画面で見て決められます。3D曲面にも彫れるので、丸みのある木の小物に模様を回し彫りできたのは楽しかったです。分厚い板がすとんと落ちた瞬間、思わず「切れすぎでしょ!!」と声が出ました。
難点は大きさと値段です。家の片隅で気軽にとはいかないので、教室や工房、販売用の制作を見すえた人向けの一台になります。
厚い木もひと筆で切るCO2機。カメラで位置決めも楽。
第2位:xTool S1 40W 密閉型レーザー彫刻機

フタを閉めたまま18mm厚のパイン材を切れて、煙が外へ漏れにくいのが家では効きました。
600mm/秒と速く、498×319mmの広い台に大きめの板をそのまま置けます。密閉ボディなので、まぶしい光を見てしまう不安が少ないのも家で使ううえで助かりました。
ただ、40Wでも18mmを一度で切るのは往復が何度か要り、時間はそれなりにかかります。厚物を数多くこなす人は、切断のスピード感に少し覚悟がいります。
フタを閉めて18mm厚まで。煙が漏れにくい密閉型。
第3位:Creality Falcon A1 10W レーザー彫刻機

10Wのダイオードで6mmの合板まで切れて、細かいロゴは0.06mmの精度でくっきり出ます。
組み立て式ですが、最初の一台として置き場所には困りませんでした。薄いバスウッドの模型パーツを切り出したとき、断面のこげが少なくて驚きました。正直、6mmと10mmの板でこんなに切れ方が変わるとは思っていなかったです。
6mm合板まで対応。0.06mmの高精度な薄板向け機。
第4位:LaserPecker 4 デュアルレーザー加工機

青色と赤外線の二刀流で、8mmの木を切りつつ金属にも彫り込めます。
8K解像度の細かさで、木目に沿った繊細な線もつぶれませんでした。木工と金属の名入れを一台で行き来したい人には頼れる相棒になります。
上位機らしく値は張るので、木の切断だけで足りる人には力が余るかもしれません。金属まで踏み込む前提なら得をします。
木8mmと金属を1台で。8K解像度の繊細な彫り。
第5位:LaserPecker LP2 Plus 携帯式10W

手のひらサイズなのにバスウッド6mmを切れて、三脚に立てれば庭でも作業できました。
持ち運べる身軽さは、木工イベントやワークショップの実演でも重宝します。荷物にならないので、出張で名入れをする人にも向きます。
一度に切れる範囲は狭く、大きな板物には向きません。小物づくりと持ち運びに割り切ると、気持ちよく付き合えます。
バスウッド6mm対応。三脚で外でも使える携帯機。
第6位:xTool F2 カメラ付きデュアルレーザー

カメラで木材の位置を画面に映し、タップで切りたい場所を合わせられるのが速かったです。
360000mm/分の速さで、名入れの数をこなす作業がはかどりました。木の薄板を数多く切り出すフリマ制作にも向いています。
高機能な分だけ値段も高めなので、たまに触る趣味の範囲では持て余すかもしれません。量をこなす人ほど元が取れます。
カメラで位置合わせ。薄板の量産名入れが速い。
第7位:GORIFEI レーザー刻印機 3000mW

3000mWの控えめな出力で、木の表札への彫刻や1mm前後の薄板の切り抜きにちょうど良いです。
軽くて出し入れが楽なので、思い立った時にさっと机に出せます。木の小さなプレートやタグづくりから始めたい人の入り口に向きます。
厚い木のカットは苦手なので、彫刻と薄板専用と割り切るのが正解です。何でも一台では背負わせず、気軽な相棒として付き合うのが良い距離感でした。
木の表札彫刻や薄板の切り抜き向き。軽くて手軽。
木をきれいに切るための小さなコツ
同じ機械でも、木の選び方と下ごしらえで仕上がりがぐっと変わります。切ってみて効いたコツを並べます。
まず、そりの少ない板を選ぶこと。反っている板はピントが合わず、切り残しや焦げの原因になります。均一に切りたいなら、目のそろったシナ合板やMDFが扱いやすかったです。
切っている手元の速さや音は、動画で見ると一気に伝わります。xTool S1を初心者目線でさわったレビューを置いておくので、実物を触る前の下見にどうぞ。
一緒に買い足したい素材と消耗品リスト
本体だけそろえても、材料と消耗品がないと動き出せません。私が最初に買い足したものを挙げておきます。
厚物に挑むためのMDF材
目を守る保護メガネと予備のレンズ
下に敷くハニカムの作業パネル
とくに練習用の薄板は、まとめ買いしておくと気兼ねなく試し切りができます。最初の一週間で何十回もテスト切りをしたので、板のストックがあるだけで気持ちが軽くなりました。

タサカケン金属加工やDIY工具を得意とするプロライター。本記事の筆者は、レーザー加工機を扱う販売店スタッフや木工作家への取材とリサーチをもとに、7台で同じ木材を切り比べた感触を交えて執筆しました。


